凹凸電脳手記 

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建築ってかっこいいじゃんねえ

安藤忠雄展にいってきた

f:id:hyaoral:20170930191311j:plain光の教会の原寸大レプリカがあると話題だったので、六本木に行ったついでに寄ってきた。写真は、実際に入って撮ったもの。(仲間内でカメラがはやってるので家にあった化石みたいな一眼レフで最近あそんでる。)

展示は、えまだあんの?!ってくらい見応え十分なのでおすすめ。

スケッチから手書きの図面、模型、光の教会の現物(レプリカ)まで世界的巨匠の仕事を間近で見られちゃうのは、なかなかないことだと思う。ちょっと歩けば、ミッドタウンに安藤忠雄設計の21_21 DESIGN SIGHT(本物)もあるしね。

僕は一応建築学

「建築ってかっこいいじゃんねえ」とか抜かしているが、5年前建築学科に入学してそのかっこいい世界に足を踏み入れようとしてた身分ではある。結果として、今はなんだか建築っぽくない研究をしているし、何なら仕事は建築も研究も全く関係ない超文系みたいなのに就く。

この展覧会、学部一年のときにいっておきたかったなあ、とふと思った。

建築学科での課題を振り返ると、学部2年までは、とにかく図面の手書きでのトレースが多かった。辛かった。つまらなかった。めんどくさかった。

そもそも僕は、絵とか工作が好きだからなんだかクリエイティブなことがしたい!入試に絵の試験があるなんておもしろそう!数学嫌いだけど漢文はもっと嫌いだから理系!文系になったら仕事じゃ営業でしょ〜?俺には無理だな!なんて心持ちで受験に臨んでいた人間ですごーく建築が好きで建築学科を目指したわけではなかった。

そんなわけだから、本来あるべき目指す理想の建築家像みたいなものが不在だった。

安藤忠雄展、光の教会はもちろん圧巻だったが、手書きの図面がよかった。

今の時代になんでこんなに手書きで図面かかせんだよ、手書きの履歴書にこだわる老害かよと大学の課題でクソみたいなCGばっかりつくってた僕もこれを見れば少しはスタンスが変わったかなぁと思ったぐらいに。

手書きの履歴書のほうがその人の人間性が伝わるとかそういうことじゃなくて、図面自体が純粋にかっこいいとおもえた。

こういうのが大学一年生当時に理想として自分の頭の中にあるべきだったんだなぁと感じる。

理想の建築家像のない意識の低い学生の僕は、大学で課題をこなすときの手本を手近なところで済まそうとしていた、回ってくる先輩の図面とか。 

やっぱり、それじゃ目標としては不十分で、自分が何をやりたいんだか、課題で何を得られるんだかわかんないまま課題を消費してしまっていたと改めて思う。
設計課題はもとより、図面のトレース一つとっても、目指すべき理想の姿は必要だったという、アホみたいな反省を今更した。

まあ過去にも、大学院の試験を控えて建築史をちゃんと勉強しなおしたときに似たようなことは思ったんだけどね。

 

とはいっても

別にもっとちゃんと勉強して建築家を目指せばよかった〜なんてことはなくて、
ただこれからこういう失敗はしたくないよなあと思う。

幸い、この反省は生かしやすい?業界で働くし。

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